最近デジイチにハマった私の作品を公開するフォト・エッセイ [Photo NOIR]の
シリーズ第2回です。
撮影場所は、地元大阪の観光スポット・天保山ハーバービレッジ(海遊館)。
今回は少々趣を変えて、ショート・ストーリー風にしてみました。
お時間に余裕のある方は、ぜひ私のイチオシBGMと一緒にお楽しみください。
カメラ・テクニックの拙さを文字と音楽で誤魔化している感があったり、
あるいは正当な“デジイチ道?”から少々逸れてしまっているかもですが、
初心者ゆえその辺はどうかお許しくださいませ…(^ ^;;)。
デジイチ初心者/Dark局長
file#02:ホワイトデーのShort Story (with MUSIC)
3月14日、世間はホワイトデーの休日。
前夜からの大雨が嘘のような晴れ間が見えた午後、
キミと2人で天保山ハーバービレッジに行った。
海遊館(外観)
・・・(前半のBGM)[ “リバーズエッジ” 二千花(にちか) ] *iTunes ・・・
少し春を感じさせる陽気になって・・・
最初に、大阪港を周遊するサンタマリア号に乗ることにした。
若いカップル中心の上部デッキを避けて船内の窓際の席に並んで座った。
サンタマリア号からの風景
ホワイトデーは男性から女性に贈る日の筈なのに・・・
前夜寝る時間を割いてクッキーを焼いてきてくれたキミは
僕の肩にもたれて寝息をたてた。
約50分のクルーズ終了間際に目覚めたキミ。
”せっかくお金払って乗ったのに!眠っちゃってもったいない…”
僕は無言で笑った。
(このひと時の安堵感・・・お金では決して買えないんだよ。)
夕陽のサンタマリア号
下船して暫し海を眺めた後、
世界最大の魚「ジンベエザメ」が遊泳する海遊館へ。
入館すると、館のマスコットでもあるジンベエザメ(模型)と記念写真の
サービスをやっていた。どこにでもよくある、
”お帰りの際、写真を気に入ったらご購入ください” というやつだ。
(しかも持参のカメラやケータイでも撮影してくれるらしい)
係員に促されるまま、ジンベエ君の隣に立たされた僕たち。
誰も居なかった筈の撮影コーナーに何故か大勢の若いカップルたちが
並び始めて僕たちを見つめた。
”恥ずかしい!”を連発してたキミ。
(僕もたいそう恥ずかしかったよ…)
イグアナやクラゲの水槽の前でカメラのシャッターを切る僕を
キミは後ろからやさしく見守ってくれていた。
そして、”カメラを持つと子供みたい…”と微笑んだ。
・・・(後半のBGM)[ “愛情” 二千花 ] *iTunes ・・・
昼間は家族連れで賑わっていた界隈も、夜にはカップルの姿が目立ち、
いたるところでイルミネーションが灯り始めた。
少し肌寒くなった夜、最後に2人で観覧車に乗った。
てっぺん付近で回転が止まった?・・・そう思っただけで本当は動いていた。
地上112mの暗く小さな空間で、”私でいいの?” とキミは言ったけど、
僕も同じことを言いたかったんだ。
(こんな僕なんかでいいの?)
1周15分がとても短く感じて、またたく間に地上の世界が近づいてくる。
(僕の本音は…“あと1周乗っていたい”)
夜の大観覧車
昼間の陽気とはうって変わって冷え込んだ帰り道、
お互いの体温を確かめるように寄り添って歩いた。
観覧車の灯りはまだ夜空に揺れている・・・。
2009年3月14日。今年のホワイトデーの、それが出来事だ。 - FIN. –
*ストーリーは管理人のデジイチ作品を元にしたフィクションです。
<関連リンク>
大阪・海遊館、天保山ハーバービレッジ総合サイト
二千花(オフィシャルサイト)
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リバーズエッジ/二千花 *iTunes
愛情/二千花 *iTunes
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