先般の英国旅行の際、現地でのインターネット環境が課題でした。
英国を訪れたのは今回で2度目ですが前回渡英したのは20年ほど前のこと。当時はスマートフォンをはじめ国内キャリアによる海外でのデータ通信サービスも無く、携帯電話ですら海外へ持参する時代ではありませんでした。
最近では、多くのスマートフォン(タブレット)が海外での定額データ通信サービスに対応していますし、空港等でも複数の業者が旅行者向けにモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを行うなど選択肢は豊富にあります。
そんな中、今回私が実践した現地でのインターネット環境をご紹介します。
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・欧州Apple Store探訪〜イギリス・ロンドン編〜
・欧州Apple Store探訪〜フランス・パリ編〜
渡英にあたり、先ずは荷物を軽くするためにノートパソコン(MacBook Air等)は断念。iPhoneとiPadのみ持参したいと考えました。
事前に調べてみたところ英国はSIMフリー大国でプリペイドの携帯電話やSIMカードを手軽に購入できることが判明。
諸々考慮の結果、ソフトバンク契約のiPhone5s、(既に所有している)SIMフリーのiPhone5s/iPad miniの計3台を持参することにしました。
ソフトバンク契約のiPhone5s
日本との電話連絡用として。また、一部ソフトバンクの「海外パケットし放題(iPhone)」を利用しました。
海外パケットし放題(iPhone)では、サポートアプリの手順通りに所定の「定額対象事業者」を正しく設定すれば定額料2,980円/日(上限)で使うことができます。
*関連リンク
・海外パケットし放題( iPhone )|ソフトバンク
しかしながら、8日間滞在した場合、単純計算で約24,000円もの通信料が発生します。
さすがにこれは高額だと感じたので渡英初日と最終日に訪れたフランス(パリ)でこれを利用しました。
結果、(私の計算によると)上限3日分(*)の通信料になりました。
*「海外パケットし放題」は日本時間(の日付)で計算されますので注意が必要です。
SIMフリーのiPhone5s/iPad mini
現地でSIMフリー端末向けPay As You Go(プリペイド)SIMカードを購入し、これらを滞在中のメイン端末として運用しました。
ロンドン・ヒースロー空港の到着ロビーでは自販機でSIMカードが販売されていますが、こちらは少々値段が高めと聞いていたので到着直後(初日)は上記ソフトバンクのiPhoneを使い、渡英2日目にロンドン中心街の携帯電話ショップでプリペイドSIMカードを入手することにしました。
英国のキャリアでは比較的安価な3(three)のSIMカードをOxford Circus(オックスフォードサーカス)の3 Storeで購入。近所のカフェで早速SIMカードを装着しました。
通話およびSMSも可能なスマートフォン向けnanoSIMカードは15ポンド(約2,600円)。
SIMカード自体は実質無料で15ポンド分のバウチャー(引換券)をショップで発行してもらい、所定の電話番号にダイヤル〜音声ガイダンスに従ってPINナンバーを入力後に開通するシステム。
料金はデータ通信ならば1MBあたり1ペンス(0.01ポンド)。つまり15ポンドで1.5GB分のデータ通信が可能になります。さらに、15ポンド分を使い切ればトップアップ(追加チャージ)もできます。
iPad(タブレット)向けデータ通信専用nanoSIMカードは11.5ポンド(約2,000円)。
こちらは1GB分のデータ通信が可能。SIMカード挿入後、API情報も自動で設定されてあっけなく開通しました。
iPhone用、iPad用どちらもLTE通信対応で滞在中追加チャージすることなく快適に使用できました。
また、英国では契約不要のプリペイド携帯電話も多数販売されており、一番安い端末(非スマートフォン)ならば10〜20ポンド程度で購入できます。但し、アップルやソニーなど最新の人気機種(スマートフォン)は高額です。
そこで、Samsung Gakaxy FAME(SIMフリー版)を購入。
(特に必要ではなかったのですが同行の連れとの緊急連絡用と云うか、殆ど私の趣味で…)
端末のディスカウント価格64.99ポンド(標準価格220ポンド)+SIMカード(10ポンド)で合計75ポンド(約13,000円)でした。
安価な端末は家族やグループ旅行で別行動する場合などに重宝すると思います。
結果として、工夫すればSIMフリー端末だけで運用可能だったと思いますし、もっとコストを抑えられたかもですが、自分では充分納得できる環境でした。
そして、何よりも嬉しかったことは、普段(ドコモやMVNOのSIMカードで)多少道楽指向なイメージで使っているSIMフリーのiPhoneとiPadに初めて命が吹き込まれたような感覚を味わったこと。大袈裟で子供染みた言い方ですが(異国の街で地図を調べたり、SNSに投稿したり)何かとても新鮮な気持ちになれたのです。
英国旅行関連の記事、もう少しだけ続きます。
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