iPhone 5の発売から40日が経過した2012年11月1日。
NTTドコモから、他社のSIMロック解除端末向けに「ドコモnanoUIMカード」の提供が始まりました。
(*リンク-NTTドコモ)
・ドコモnanoUIMカードの提供について
「ドコモnanoUIMカード」はiPhone 5で採用されている「nanoSIMカード」と同規格のSIMカードで、SIMフリーiPhone 5でドコモのネットワークを利用したいユーザーのために提供されたと云ってよいでしょう。
11月1日、最寄りドコモショップに立ち寄ってみたところ、同ショップには5枚の「nanoUIMカード」が入荷したとのこと。
早速同カードを入手。海外版SIMフリーのiPhone 5で試してみました。
「ドコモnanoUIMカード」の契約とサービス
昨年4月に「ドコモminiUIMカード」(microSIMカード)を提供初日に入手した際は、料金やサービス体系が曖昧で、同ショップでは私が初めての契約者だったため、ショップスタッフの方もあれこれ模索しながら契約を進めるといった状態でした。
さすがに今回は昨年ほどではなかったものの、やはりスタッフの方が専門部署の担当者に電話しながらの対応となりました。
今回も予想通り…私が初めての契約者でした(笑)
なお、契約の際には使用の対象となるSIMロック解除端末を持ち込む必要があり、私の場合はその場で(iPhone 5の)技適マークの提示を求められました。
私が契約したサービスは「Xiデータプラン(フラットにねん)」。
高速なLTE通信に対応したデータ通信プランですが、iPhone 5ではXiエリア内でも3G通信となりLTE通信はできません。
(このことはドコモのサイトにも明記されています)
<*12/25追記>
11月初旬、iOS 6.0.1以降のアップデートと特定の操作によって、非公式ながらLTE接続が可能であることが確認されました。
ドコモLTE接続検証のまとめ記事を下記エントリーにて公開しました。
・SIMフリーiPhone 5(iPad mini, iPad)でのドコモLTE接続検証まとめ
(*リンク-NTTドコモ)
・他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き
上記プランの定額内で利用可能なデータ量と月額の料金イメージは以下の通り。
当月のデータ通信量が7GBを超えた場合は、当月末まで通信速度は128kbpsになります。
(*リンク – NTTドコモ)
・ご利用料金(Xiデータプラン フラット にねん)
また、音声通話を含むプランも選択可能ですが、データ通信料と合わせると月額料金は概ね1万円を超えることになると思われます。
SIMフリーiPhone 5で「ドコモnanoUIMカード」を試す
SIMフリーiPhone 5にドコモnanoUIMカードを装着すると、ドコモの電波を認識直後に契約プロバイダ(mopera)から初期設定を促す旨のSMSが届きました。
昨年「ドコモminiUIMカード」の契約時には無かったことで、これは親切な措置。
続いて、mopera U(Xiデータ通信用)のAPN情報を入力。
程なくして、無事インターネット接続を確認。
先のSIMフリーiPhone 5+b-mobile SIMでの検証記事でも触れた通り、国内iPhoneキャリアのSoftBankとauでLTE通信とテザリングが可能になった現在、iPhone 5でドコモのSIMを使うメリットは極めて少ないと言わざるを得ませんが、長年に渡る生粋のドコモユーザーでiPhone 5を使いたい方にとっては選択肢の一つになり得るのではないかと思います。
余談ながら、契約の際ドコモショップ店頭で配布されていたリーフレット(写真下)が目に留まりました。
その中身は、ドコモのAndroidスマートフォンとiPhone 5との機能比較、「au/SoftBankのiPhone 5へMNP」の場合の購入代金や月額料金の比較、ドコモからMNP解約した場合の費用やデメリットなど、明らかに他社へのユーザー流出防止施策と思われる内容が6ページに渡って記載されていました。
これを見て、iPhone人気に対するドコモの強い危機感を感じた次第です。
さて、今後SIMフリーのiPad mini(Wi-Fi + cellular)等を入手できた際には、改めてnanoSIM関連の検証をしてみたいと思います。
(*関連記事 – Apple NOIR)
・SIMフリーiPhone 5+b-mobile SIMでモバイルデータ通信を確認
・iPhone 4(SIMフリー)で「ドコモminiUIMカード」を検証
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