先般発売された新型MacBook Airは圧倒的に11インチモデルが人気なのだそうです。その理由はコストパフォーマンスの高さも然ることながら、きっとその軽さ・小ささ(薄さ)にあるのでしょう。
長年ノートに拘り、過去10台以上のノート型Macを使い続けてきた私自身も然り。この小さなノートの発売を驚きと羨望の眼差しで見つめました。
そこで、MacBook Air(11インチ)と過去に発売されたモバイル向け(と思われる)歴代ノート型Macの外観やサイズを眺めながら、その進化の系譜を探ってみました。
比較対象としてピックアップしたのは私自身が過去実用マシンとして使用経験があり、それぞれ思い入れの深い下記の小型モデル4機種。
PowerBook G4(12inch)<2003年>|iBook G3(Dual USB)<2001年>
PowerBook 2400c/180 <1997年>|PowerBook Duo 230 <1992年>
*何れも各モデルの初代機でスペックはアップルの技術仕様を元にしています。
*本当は初代PowerBookの名機・PowerBook 100も加えたかったのですが、
あくまでも実用で使っていたモデルとの比較に拘りたかったため除外しました。
各モデルの詳しいスペックについては、アップル社のサイト(技術仕様 *一部英語)をご参照ください。
(*リンク)
・PowerBook G4 (12-inch) – 技術仕様
・技術仕様: iBook (Dual USB)
・Macintosh PowerBook 2400c/180: Technical Specifications
・Macintosh PowerBook Duo 230: Technical Specifications
1. メモリとストレージ
先ず、各モデルの年代感覚と基本的なスペックを把握するためにメモリとストレージを眺めてみました。
PowerBook2400cの1.3GBのハードディスクは発売当時そこそこの容量でしたが、この10年余りでメモリ容量がそれを上回ってしまいました。
2.ディスプレイ
続いては液晶ディスプレイのサイズと解像度を比較。
MacBook Airのディスプレイ対角サイズは、PowerBook G4、iBook G3のそれと殆ど変わらないものの、解像度(ピクセル数)はPowerBook 2400cの2倍以上、PowerBook Duo230の4倍以上になりました。
(PowerBook Duo230の液晶は横長でモノクロ4階調でした。)
3.本体サイズと重量
そして、肝心のサイズと重さ。
本体縦横サイズの比較で興味深いのは、MacBook Airは他のどの機種より横幅が広く奥行が狭いこと。重さは歴代モデルのほぼ半分になりました。
底面積が最も小さいのはPowerBook2400cですが、MacBook Airは奥行サイズが小さい分(新幹線の車内など)限られたスペースでの使い勝手が向上しています。
4.入力デバイス(キーボードとトラックパッド)
*キーボードの縦横サイズはキーの端から端までを計測。
キーボードのデザインそのものは変化しているものの、数値をみると2000年以降アップルのフルサイズキーボードへの拘りが推察できます。
また、トラックパッドは(歴代モデルはクリックボタン一体型ではない関係上一概には言えませんが)、こうして並べてみるとPowerBook2400cのトラックパッドはとても小さく感じます。
(上から)PowerBook 2400c、iBook G3、PowerBook G4、
MacBook Air
5.外観比較ギャラリー
MacBook Airと各モデルを並べてみました。
(*小さめの写真はクリックで拡大)
PowerBook G4
5台を重ねてみました
横から見ると、MacBook Airの本体はPowerBook 2400cの
液晶ハウジングに納まってしまいそうです
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私の歴代小型ノートに対する愛着とオマージュが消え去ることはありませんが、これらの比較から改めてMacBook Airは文字通り“つぎの次元”の、限りなく理想型に近いモバイル向けMacであると実感。
しかしながら、このマシンの素晴らしさは数値や外観のみに留まりません。起動およびシャットダウンの速さ、狭い場所での使いやすさ、カバンに入れて持ち歩いた時の軽さ…etc. 使ってみて初めてそのユーザビリティを体感できたのです。
長年待ち焦がれた、こんなにも小さなMacBook Air、そして、iPadとiPhoneがあれば何処へでも行って何でもできる・・・
2010年の冬、私はまるで心に羽が生えたような気分になったのです。
*先日iPhone CUGのUSTREAM番組「iCUG channel」のテスト配信を兼ねて、上記の比較を動画で紹介いたしました。(慣れない配信かつグダグダ感満載でお恥ずかしい限りですが)よろしければご覧くださいませ。
(*リンク)
・iCUG channel-テスト配信 #1 / ・iCUG channel-テスト配信 #2
Duoって、めっちゃちっちゃいイメージがあったけど、Airと比べるとこんなにも違うんですね。そしてもう20年近くも前なのか、自分もおっさんになるはずだ…。
Air11インチが出て、自分も理想としているコンピューティング(モバイル含む)に一気に近づいてきた感じです。これまで身軽に持てる機器を探して昔のVAIO C1からX 、muramasaなどいろいろ試行錯誤してきましたが、まさかAppleから一番近いものが出てくるとは・。13インチAirも使っていましたが正直MACではこれが限界かと思っていたこともあって良い意味で裏切ってくれました。スピード、画面の見やすさ、操作のし易さ(キーピッチ)と体積、重量、そしてデザインがこんなにも絶妙に融合したモノが出るなんて、しかもかれは枯れた部材を使って実現させている・・。
思えばAppleが最初にポータブルPCやノートPCを作って来たんですよね。
いろんな意味を込めてまさに Back to the mac の先陣を切るにふさわしい一品だと思います。
コメントありがとうございます!
(レス遅くなりました)
しゅん爺さん>
お世話になっております。
Duoは当時は小さかったのですけどね〜
お互い?おっさんですね^^;;
Rinさん>
VAIO C1は私も持っていました。
私も同感です。本当にAppleからこんなモデルが出てくるとは…。
またAppleは歴史をつくりましたね。