12月5日(土)、大阪市内の個室居酒屋 本陣にて
iPhone Creative User Group Japan(愛称:iCUG)の
第8回ミーティング(&忘年会)が開催されました。
今回は年の瀬ということで忘年会を兼ねた比較的緩めな内容を想定していましたが、
フォーカルポイントコンピュータの恩田フランシス英樹社長が急遽参加されるなど
とても充実した開催となりました。
少々遅れ気味になりましたが、恒例のレポートをお届けします。
1. アプリ開発者プレゼンテーション
藤原会長の挨拶~乾杯、暫しの食事・歓談タイムに続いて、恒例となったアプリ開発者のプレゼンがスタート。
・いとーけーさん(いとーけーのページ)
トブ副会長のコーディネートにより、今回もトップバッターをお願いしました。
プレゼン中のいとーけーさん
まずは代表作『そら案内』のAppStoreカテゴリ1位(無料総合3位)獲得のご報告(祝!)。近作の『えきペディア地下鉄マップ(東京・大阪)』の紹介に続いて、今回のメインはご自身のブログでも紹介されている開発中の作品『ワンボタンの声 for iPhone(& iPod touch)』
おなじみのPodcast『Apple news radio ワンボタンの声(iPhone小町、MacWorld速報!!ワンボタンの声を含む)』の視聴に特化した、ワンボタン系リスナーにはリリースが楽しみなアプリです。
また、いとーけーさんによるとこのアプリは他のPodcastにも応用可能とのこと。
常にアプリ開発の先端を走っておられるいとーけーさんならではのプレゼンでした。
<いとーけーさんの記事>
・ワンボタンの声 for iPhoneを作る?
> いとーけー(itok)さんによるアプリ一覧 *iTunes
> feedtailor Inc.によるアプリ一覧 *iTunes
・Magicaさん(iPhone工房)
2番手はiPhone工房のMagica(Tosio Saito)さん。
今回はiPhoneから直接テレビやプロジェクターにコンポジット信号を出力できるアプリ『即プレゼン』を活用しての発表でした。
プレゼン中のMagicaさん
おなじみの『mShopping』と近作『マギノート』の紹介に続いて、参加者の注目を一層集めたのが12/5現在リリース待ちのアプリ『気紛れ電卓』。
Magicaさんによると、twitter上で“役に立たない、使えないアプリを作りたい…”という話題で盛り上がったことが発想のきっかけになったとのことで、何が気紛れなのかというと、“チープなデザイン、ボタンをタップすると変な音が鳴る、隠し機能でゲームモードを搭載”など、ネタとしても楽しめる電卓だそうです。
これまで秀逸な実用系アプリを発表されてきたMagicaさんによるエンタメ系?電卓アプリとは一体どんなものなのか?。これまたリリースがとても楽しみなアプリです。
> Magica(Tosio Saito)さんによるアプリ一覧 *iTunes
・Masaki Tabataさん(app.ameurara.com)
3番手はamemaniaさんことMasaki Tabataさん。
前回に続き、ハイセンスな珠玉の時計アプリ『SignClock』と『EarthClock』をご紹介いただきました。
プレゼン中のTabataさん
アナログ時計派のいとーけーさんもご愛用という『SignClock』の直近バーションでは横画面表示に対応。iPhoneを横向きにすると文字盤が回転するアニメーションは本業がUIデザイナー&FLASHerのTabataさんのセンスが光ります。
また、地球時計の『EarthClock』では、グラフィックにより立体感を出す修正を地道に重ねられているそうです。
『SignClock』の横画面表示
他の開発者の方と比べてマイペースなTabataさんですが、細かなディテールにこだわりアップデートを重ねられているその姿勢にアプリひとつひとつを本当に大切にされているご自身の意気込みを強く感じたプレゼンでした。
> Masaki Tabataさんによるアプリ一覧 *iTunes
・m_hashさん(Tandem Systems)
2回目のご参加。個性的なカメラ系アプリを多数発表されているm_hashさん。
今回は何でもストライプにしてしまうカメラアプリ『StripeCam』の未発表の新機能、さらに未発表のカメラアプリ『HDR Cam』 をご紹介いただきました。
プレゼン中のm_hashさん
まず、『StripeCam』では縦・横・クロスのみだった従来のストライプ作成が(半分だけなど)任意の位置から作成できる新機能が披露されました。
『StripeCam』の新機能をデモ
続いては、カメラにうるさいトブさんも超期待と仰る『HDR Cam』。
HDR(ハイダイナミックレンジ合成)とは、通常露出の違う複数の写真を合成する技法ですが、『HDR Cam』はなんと1枚の写真から手軽にHDR写真を作成できるというもの…これは恐るべきアプリです。
『HDR Cam』の操作画面
常に他とは一線を画す個性的なカメラアプリを発表されているm_hashさん。
今後も目が離せない開発者のお一人です。
> Tandem Systemsによるアプリ一覧 *iTunes
・Kacchi0516さん(林檎な日々)
前回の京都開催では1ユーザーとして参加されたKacchiさん。今回は開発者として自己紹介を兼ねたプレゼンをお願いしました。
まだまだアプリ開発の勉強中と仰るKacchiさんですが、既に3本のアプリを発表されています。
プレゼン中のKacchi0516さん
Kacchiさんによるアプリ
写真や画像にモザイク処理を施せるアプリ『Mosaic』、二人でも遊べるシンプルなマルバツゲーム『三目並べ』、点灯、点滅、SOS(モールス信号)に対応した懐中電灯アプリ『Light』。
今回は自己紹介中心でしたが好感度なスピーチを披露していただいたKacchiさん。普段は家電製品などの組み込みソフトウェアを生業とされているそうです。
今後はそんなご経験を活かしたアプリの登場に期待しています。
> Kacchiさん(CrossBridge)によるアプリ一覧 *iTunes
・nagisaさん(nagisa works.)
ラストを飾ってくれたのはやっぱりこのお方。いとーけーさんと並んでiCUGでは古顔、“iPhoneアプリ界のわらしべ長者”(トブさん談)ことnagisaさん。
プレゼン中のnagisaさん
今回メインにご紹介いただいたのは、前回の開催で開発中画面を披露していただいたエンタメ系カメラアプリの完成型『Freaky Cam』。スライダーを動かしておもしろい写真を作成できるカメラアプリです。
*現在諸事情によりリリースを停止されており、近日再リリースされる予定だそうです。
毎度オフ会の際には独特のコミカル&シニカルなキャラクターで場を盛り上げ、プレゼンの際には「たったそれだけのことです!」などと何度も謙遜されるnagisaさん。
しかし、そんな振る舞いの内面に秘められたメラメラと燃え上がる情熱を感じているのは決して私だけではない筈です。
2. 恩田フランシス英樹さん(フォーカルポイントコンピュータ)
アプリ開発者プレゼンの中盤、今回急遽駆けつけてくださったフォーカルポイントコンピュータの恩田フランシス英樹社長にもスピーチをお願いしました。
創業以来20年。アップル社の移り変わりとともに歩んでこられた恩田さんのスピーチは単なる商品紹介に留まらず、多岐に渡って感銘を受けるものでしたので、要約・抜粋してご紹介したいと思います。
スピーチ中の恩田さん
フォーカルポイントコンピュータと商品の紹介・・・
・フォーカルポイントはアップルをこよなく愛する会社。
・フォーカルポイントの仕事は日本にイノベーションを持ってくること、日本のために
イノベーションをつくること、ユーザーと販売店さんをサポートすること。
・様々なビデオファイルを高速でエンコードできるハードウェアエンコーダ
「turbo.264」
・19カ国語に対応した名刺リーダー「WorldCard Mac de 名刺」
・「POKEN」の日本での拡大にも関わっている。
・2008年にヘッドホン、2009年に「XRAID」で2年連続グッドデザイン賞を受賞。
・iPhone、iPodの周辺機器を販売する会社「TUNEWEAR」を2004年にスタート。
・コストや手間を惜しまず[Works with iPhone] を取る会社。
・iPod用のケースなどもゼロから素材に拘って作っている。
・家庭用ゲーム機のコントローラーのような操作感でiPhoneやiPod touch 2Gで
ゲームを楽しむことができる「GameHandle (ゲームハンドル)」を発表。etc.
そして、人気のヘッドホン「Atomic Floyd」について・・・
(*フォーカルポイントコンピュータのサイトより)
恩田さんより「これまで景品で出したことのないこの商品(HiDefDrum)を今回iCUGのために(景品に)出します!」との発表が!
さらに、恩田さんご持参の商品を参加者が順番に試聴するチャンスをいただきました。
(私の感想は…一度体感すればこれはもう買うしかない!と思わせる程の音質でした!)
また、リモコンマイク付きの「HiDefDrum」は、Macでも使えてiTunesをコントロールすることができるそうです。
アップル社ご在籍時のエピソード・・・
最後に藤原会長からの質問により、アップル社ご在籍時のエピソードなどを語っていただきました。初めてジョブズと面談された時に、「オマエはどのぐらい腕が立つんだ?」
また「私のために何をしてくれるんだ?」と質問されたことなど、まさにジョブズのカリスマ性の高さが窺える貴重なお話を伺うことができました。
3. じゃんけん大会
ラストは、今年最後のじゃんけん大会。
今回の極め付けは、やはり恩田さんご提供の「HiDefDrum」。
そして、早期からの参加メンバー、Taisyoさん(気になる、記になる…)から、今回はご参加が叶わなかったにも拘わらず新型「Apple Remote」を頂戴しました。
その他、今回は参加者の皆さんから多数の魅力的な品々をご提供いただきました。
(すべてご紹介できなくて誠にすみません!)
4. その他のトピックス
あの真空管アンプがマスメディアに!
iCUGテクニカル部門担当・のりすけさんによって前回の京都開催で披露された
iPhone/iPod用真空管アンプがテクニカルライター・大谷和利さんのお取り計らいにより、近くMac Fan誌に掲載されることになりました。
iCUG参加メンバーが選ぶFavoriteアプリ2009
今回の付帯企画として、恩田さんをはじめ参加者の皆さんそれぞれのお気に入りアプリを選んでいただきました。
今後順次オフィシャルサイト&当ブログにて紹介してゆく予定です。
嬉しいお土産・・・
参加者全員にMagicaさんからご自身のアプリがデザインされたDECOチョコのセット、
lapidaさんから多数のWindows 7関連グッズをいただきました。感謝です!
MagicaさんのDECOチョコ
2次会・・・
2次会では同日に忘年会を開催されたMac Treeの方々と合流。近隣の居酒屋で総勢19名の賑やかな飲み会になりました。
2009年最後の開催にあたり・・・
早いもので8回目を迎えた今回のミーティング。
居酒屋やカフェにプロジェクター、スクリーンなどを持ち込んで開催するなど少々ミスマッチな感じも段々とiCUGの特徴のひとつとして定着してきたような気がします。
また、回を重ねる毎に開発者の皆さんをはじめ、前回の大谷和利さん、今回の恩田フランシス英樹さん…ビッグネームの方々にも参加いただき、じゃんけん大会でも創設当初は会長をはじめ3名で何とか賞品を捻出していましたが、参加者の皆さんから手に余るほどの賞品を提供いただけるようになりました。
未だ不慣れなiCUGスタッフですが、多くの皆さんに支えられていることを改めて痛感した次第です。
スタッフ一同参加者の皆様に深く感謝いたしますとともに、どうか来年もご支援の程
よろしくお願い申し上げます。
<今回の参加者(twitterアカウント) *順不同、敬称略>
恩田フランシス英樹(@onebeat)
いとーけー(@itok_twit)
nagisa(@nagisawks)
Magica(@iphonestudio)
Masaki TABATA(@amemania)
m_hash(@m_hash)
かっち(@kacchi0516)
Reny(@DassaiReny)
harrier(@Luna_NFC)
yuki(@six_flowers)
いせきち(@tlinefactory)
lapida(@lapida01)
Hikaru Kawabata(@hikkii_8)
gunchan(@gunchan)
のりすけ(@deluxmekemeke)
藤原(@proffuji)
トブ(@tobu1)
Dark局長(@dark_k)
★iCUG過去参加メンバーの(暫定)List(by @tobu1)
@tobu1/iphonecug
<関連リンク>
・フォーカルポイントコンピュータ株式会社
・恩田フランシス英樹のVELVET SOCIETY
*アイフォーン クリエイティブ ユーザーグループ ジャパンは
アップルのiPhoneユーザーを対象としたApple認定ユーザーグループです。
iPhoneに興味がある方ならばどなたでも参加できる会です。
どうぞお気軽にご参加ください。
また、iCUGでは運営スタッフも募集しております。
<過去の開催関連記事>
(第1回)iPhone ユーザーミーティング@OSAKA速報
(第2回)iPhone Creative UG 第2回ミーティング:速報フォトレポート
(忘年会)12/6、大阪の宴~iPhone Creative U.G.忘年会
(第4回)MUGNET定例会/iPhone CUG ミーティング・ダブルレポート
(第5回)iPhone CUG Japanミーティング@AUGM in OSAKA
(第6回)iPhone CUG Japan 第6回ミーティングレポート
(第7回)iPhone CUG 第7回ミーティング in Kyoto #前篇
iPhone CUG 第7回ミーティング in Kyoto #後篇
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