9月9日、Apple Special Eventではジョブズが復帰。iTunes 9とiPodの新ラインナップが発表されました。巷では早々にNew iPodを入手された方もたくさんいらっしゃるようで羨ましい限りですが、そんな中iTunes 9の新機能である“iTunes LP”、そして“iTunes Extras” を試してみました。
1. iTunes LP
iTunes Storeでアルバムを購入することによって歌詞やライナーノーツ、写真など追加コンテンツを楽しめる新機能。以前“Cocktail“というコードネームで噂されていました。
現時点では対応しているアルバムは僅かですが、スペシャルイベントのラストでライブ・パフォーマンスを披露したNorah JonesのiTunes LP – Come Away With Me (Deluxe Version) を購入してみました。
iTunes LP – Come Away With Me (Deluxe Version) *iTunes
ソングリストのトップに表示されているタイトルを開く(ダブルクリック)とホーム画面がiTunesの画面いっぱいに表示され、Noraの楽曲がBGMとして再生されます。これはまるでアーティストのWEBサイトが表示されたような印象で、この辺りはWEBキットの活用が窺えます。
ホーム画面
ホーム画面には各コンテンツのメニューが表示され、各メニュータイトルをクリックすると以下の内容が表示されます。
・play album:アルバムの再生
再生中画面にはスクリーンセーバー風のアニメーションを表示。
・songs:収録曲目と歌詞
収録曲のインデックス画面が表示され、曲目をクリックすると歌詞を表示。
・memorabilia:記録
LIVEでのセットリストやバックステージPASSのなど計11枚の画像を収録。
“memorabilia”の画面
・photos:アーティスト写真
(計16枚の写真が収録されていました)
・videos:ビデオ
2本のミュージックビデオを含む計4本のムービーを視聴可能。
“videos”の画面
・liner notes:ライナーノーツ
Nora本人の“Thanks”コメントとバイオグラフィー。(*英語)
・credits:アルバムのクレジット表記
以上のようなコンテンツを楽しめます。
私の場合、本当に欲しいアルバムはCDを購入することが多いのですが、大抵はiTunesに取り込んだ後、iTunesやiPod+スピーカーで聴くことが殆どで歌詞カードを眺めながらCDそのものを聴く機会はごく希になりました。
そんな日常の使い方を踏まえるとiTunes LPは今後アルバム購入の新しいスタイルとして確立されてゆくかもしれません。
2. iTunes Extras
iTunes LPと同様、ムービーを購入すると様々な追加コンテンツを楽しめる新機能。
こちらは現在日本のiTunes Storeでは販売されていませんが、米国のStoreで(スペシャルイベントでも紹介されていた)DISNEY・PIXARのCG作品 iTunes Extras – WALL-Eを購入してみました。
iTunes Extras – WALL-E *iTunes US
ムービー本体が1.38GB、追加コンテンツのiTunes Extras – WALL-Eが1.7GB。
どちらもダウンロード後、ムービーのカテゴリに保存されます。
iTunes Extras – WALL-Eを開くと、iTunes LPと同じく作品のホーム画面が現れ
Play Film(再生)、Chapters(チャプター選択)、Features(映像特典)、More(その他)などの各メニューを選択できます。
ホーム画面
“More”の画面からはiTunes Storeにリンク~関連作品やサントラなどを購入可能
これらはまさしくDVDやBlu-ray作品におけるメニュー画面や映像特典宛らの雰囲気。
特に新しいという印象こそありませんが、これほど容量の大きな作品を即オンラインで購入~視聴できることの利便性を感じたとともに、今後作品数や独自コンテンツなどが拡充されてゆけばコレクションとしての魅力も加味されると思います。
将来的にはぜひ日本国内でのサービス開始に期待したいところです。
最後に、今回iTunes LPとiTunes Extrasを試してみて感じた戯れ言などを少々…。
残念ながら、現状では作品本編以外の追加コンテンツはiPhoneやApple TVと同期することができません。と云うのもiPhoneでアルバムを聴きながら、あるいはApple TVでムービーを視聴しながらこれら魅力的なコンテンツを楽しみたいと強く感じたのです。
今回はMacBookで各コンテンツを視聴したのですが、その画面を見れば見るほど、実はこれらの機能を存分に享受できる端末こそ、Appleが考えるタブレットデバイスなのではないか?と思った次第です。
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