前回のエントリーに続き、今回はクラムシェルiBook(キーライム)の活用篇です。
そもそもこのOld iBookを再活用してやろうと思ったきっかけは(お気に入りであることはもちろんですが)Firewireポート、DVD-ROMドライブ、OS 9を単独起動可能というスペックから、(私の手持ちの中では)現役マシンとしてなんとか実用レベルで使用可能な最も古い世代のノート型Macでは無いかと考えたからです。辛うじて使える今のうちに…という訳です。
まずはOS9環境を構築。
過去のデータ閲覧の際など私は未だOS9環境が必要になることが時々あります。
OS Xの登場以前はクラリスインパクトやAppleWorks等をメインに各種ドキュメントを作成していました。
(クラリスインパクトやAppleWorks等、最低限必要なアプリケーションを導入)
そして、USB 1.0より高速なFirewireポート経由で過去のデータを交換するために
初期のiPod(10GB/Firewire)を外部ストレージとして活用。
昨今のポータブルHDD等と比べると小容量ですが古い文書データ中心ならば充分。
(多少強引ですが、これもOld iPodへの愛情ということで…^^;)
続いてOS X環境です。
G3(466MHz)のCPUと(他のマシンとの併用など)現役稼働させることのバランスを考えて、10.4(Tiger)を導入。
しかし、OSインストール後のHDD残容量は既に4GB余り。アプリを導入するにもこれでは使い物になりません。また800×600ドットの解像度では何をするにもストレスが溜まること必至です。
そこで、OS X環境下ではあくまでもホビー用途のホームマシンと割り切って・・・
HDDの容量不足を(普段あまり活用していなかった)iDiskで補完。
~昔デジカメで撮り貯めた写真などをMobile Meギャラリーに転送。
~MP3など過去の音楽データをiDiskに転送し、iTunesのライブラリに設定。
(先の初期iPodに同期)
これで昔のデータを整理・活用するとともに、少しばかりクラウドコンピューティング。
さらにちょっと思考を変えて(実はこれがメイン用途になりそうですが)
キッチンのテーブルやベッドサイドなど室内で移動可能な(市販のものより比較的大画面の)ポータブルDVDプレーヤーとして活用することにしました。
(これなら液晶の解像度を気にすることもありません)
もちろんメインマシンやAppleTVのライブラリを共有して動画を視聴することも可能ですが、やはり少々パワー不足の感があります。
従って、ここではアナログ的に単体プレーヤーとして使うのがベターです。
そして、ここでiPhoneが活躍。
App Storeのアプリ「Teleport」と「VNC Lite」または「VNC」でDVDプレーヤーの操作をはじめ、iBookをリモートコントロール。
(Teleportの画面)
DVDプレーヤーの操作では、映像画面がiPhone側には表示されないため「Teleport」でスクリーンをオフにしてワイヤレス・トラックパッドとして使用するのが動作も軽くて便利です。
(設定画面でShow Screenをオフ)
またiPhone側で画面を見ながらリモート操作する場合は、「VNC」(または「VNC Lite」)が比較的動作が軽い印象でした。
(VNCの操作画面)
(ちなみにトラックパッド機能に絞った「Pad」も試しましたが、ホストアプリの「PadD」がiBookのメニューバーにうまく表示されず動作不能でした)
・・・以上、現実的に考えると、非力な古いマシンをわざわざ引っ張り出してまで使わずとも他にもっと有効な手段があるじゃないか? と、我ながらいささか感じたりします。
しかし、Apple製品で有る無しや新旧に関わらず魅力的かつ優れたデザインのものを使うことは、時にその機能性以上に心の潤いを与えてくれるものです。
(それに何よりお気に入りのOld Macをあれこれ工夫して使い続けることは古くからAppleファンならではの醍醐味ではありませんか!)
iBookの登場から来年で10年。既にiBookはMacBookに置き換えられ、クラムシェルのiBookはいつの間にか中古ショップでもほとんど姿を見かけなくなってしまいましたが、オークション等では未だキーライムのiBookが(他の同モデルよりも)比較的高値で取引されています。
ところで、お恥ずかしいことについ最近まで私は「Key lime」がフロリダ名産のライムの種類(すだちに似た小振りな品種)であることを知りませんでした。携帯電話のカラーように(シャンパンゴールドなど)オシャレで命名されたものと思っていたのです。
(写真は、Green AAPL & Country Lifeさんから借用)
最後に自分自身の認識不足を少々反省するとともに、歴代のiMac(CRTタイプ)とiBook(クラムシェル)のカラーをおさらいしてみました。
皆さんは全てご存知でしょうか?
シドニーオリンピックのビーチバレー会場にもなった
オーストラリアのボンダイビーチ(の海)に由来。
ブルーベリー(Blueberry)
北アメリカ原産のツツジ科・落葉低木果樹の果実。
タンジェリン(Tangerin)
マンダリンオレンジ(柑橘類)の果実で橙色~赤色のもの。
グレープ(Grape)
ぶどう。ブドウ科の蔓(つる)性低木の果実。
ライム(Lime)
柑橘類の一種。熱帯を原産とする低木の果実。
ストロベリー(Strawberry)
イチゴ。バラ科の多年草、およびその食用となる果実。
グラファイト(Graphite)
炭素から成る元素鉱物(石墨、黒鉛)。
インディゴ(Indigo)
ジーンズ等の染色に使われる青藍を呈する染料。
セージ(Sage)
ハーブティー等にも使われる地中海原産のシソ科の多年草。
フラワーパワー(Flower Power)
※花(Flower)を元にした造語と推定。
ブルーダルメシアン(Blue Dalmatian)
※「101匹わんちゃん」で有名な
イヌの品種(ダルメシアン)を元にした造語と推定。
(出典:WikiPedia)
これはすばらしいエントリですね。
ボクもヤフオクでキーライムを探しちゃうほど、魅力が伝わってきました。またカラーの箇所もすごい。こんな色だったんだと改めてわかりました。
VNCの使用レポートも参考になります!
ボンダイブルーって海の色だったのかー、これは解りませんでした。
当時からボンダイって何?とは思ってましたが調べずじまい。
そーれーよーりー!iPodは初代ですか〜?あぁ初代、くるくるドーナツが懐かしい(涙
手放したのを後悔している昨今です。
iBook Key limeの活用法、「なるほど!」を連発しながら読ませてだきました。
単体のDVD playerとして活用するすれば、解像度の苦しいiBookでも充分実用的ですね! iBook Key lime購入の理由ができました。(*^_^*)
私は、iMac DV(Ruby), eMac 1.25GHz, MacBook(Kuro) を使ってます。
その3台の中でもiMac DV (Ruby)は、スピーカの音が一番いいので、iTunes player & DVD playerとして使ってます。色も好きですし。
メモリが320MBと少ないのでOSXは入れてないのですが、今回のエントリを読ませて頂いて、メモリを増設してTigerを入れてもいいかな? と思いました。
Jackさん>
まいどです。お褒めいただきありがとうございます。
クラムシェルのカラーはそれぞれ良さがあると思います。
私はキーライムが断然好きですが、Indigoも結構渋いと思いますね。
ひちゃこさん>
どうもです。ボンダイブルーは初代ということでやっぱり印象深いです。
あ、iPodは、正確には2世代目なんです。初代もありますが…
いったい何個あるんだ?とツッコまれそうですが(汗)
(メカニカルホイールは私も好きです!)
初代iPodお持ちだったとは、ひちゃこさんもかなりの使い手ですね(笑)
なべかめんさん>
続けてご覧いただきありがとうございます。
そうなんです。後期のやつはDVD-ROMなのでTigerもそのままインストールできますし、これはアドバンテージだと思います。
iMacのルビーですかぁ〜、あの深い赤はいいですよね!
ぜひ手放さないでいただきたいです。